CPA
CPAとは?
商品購入や会員登録などの、利益につながる成果を1件獲得するのにかかるコスト。
Cost Per Acquisition(Acquisition=獲得)の略。顧客獲得単価。
CPAは、顧客獲得の為に何らかの施策を行った際に、その施策にかかったコストを、獲得できた成果件数で割って算出する。
例えば、月間50万円のコストをかけてバナー広告を掲載し、そのバナー広告から75件の商品購入を獲得できた場合。(図1参照)
このバナー広告のCPAは、【[50万円]÷[75件]=6,666.66…】となり、約6,666円となる。
インターネット上でビジネスを展開するには、まず、自社のウェブサイトに見込み客のアクセスを集める必要があります。これには、インターネット広告費や、SEOにかかるランニングコストなどの費用が発生します。
このような費用がかかる施策のうち、どの方法が効率よく実際の利益を獲得できているのか、またできていないのかを見極める為に不可欠な指標が、CPAです。
それぞれの施策から、アクセス(=クリック)をどれだけ効率よく獲得できているかは、CPC(=クリック単価)で比較、見極めが可能です。しかし多くのインターネットビジネスでは、「アクセス」=「利益」ではありません。
例えば、4種類のキーワードで検索エンジン広告を利用した場合。(図2参照)
CPCが安く、最も効率よくアクセス(=クリック)を獲得できているのはキーワードAです。しかし、実際の利益となる申し込み(=コンバージョン)件数を見ると、キーワードAはクリック数の割にコンバージョン数が少ないことに気づきます。
一方、キーワードDは、CPCが高く、クリック数も少ないものの、コンバージョン数が多く、コンバージョン1件あたりのコスト=CPAが¥2,700と、5種類のキーワードの中で最も安く抑えられています。
このように、CPAを意識すると、キーワードAは、効率よく大量のアクセスを獲得できているものの、売上げにはほとんど貢献せず、広告費を浪費していることがわかります。CPCが高く、クリック数も少ない為に一見効率が悪いように見えるキーワードDの方が、実際にははるかに費用対効果が高いのです。
CPAは、広告などの有料施策のROIを把握するうえで、非常に重要な指標です。一度、これまでにコストをかけて行った施策のCPAを算出してみましょう。それぞれの施策の最終的な費用対効果が明らかになるだけでなく、1件の成果を獲得する為に許容できるコストの目安を見極めることもできます。
「CPA」がわかると、こんなことができる!